優秀部門賞[イベント部門]

橋梁架設見学イベント「かける北九州」~国内最大クレーンで「かける」瞬間を共有する~

川田工業株式会社 / 一般社団法人ツタワルドボク
[福岡県他]

応募用紙
付属資料
かける北九州ー大ブロック一括架設現場見学会-(川田工業株式会社 2019~2020/春の町跨線橋上部工工事)
春の町ランプ ドキュメンタリー(川田工業株式会社 2019~2020/春の町跨線橋上部工工事)

【選考委員コメント】

 現場は北九州市の国道バイパス跨線橋工事。高速道路を跨ぐため、長さ62mの曲線桁を日本最大の1250tクローラクレーンで吊り上げ、落とし込んで架設する工事です。施工済みの接続部とのバッファは両端各60mmしかありません。
 応募作は、その瞬間を市民約300人に見せるイベント。ただ遠くから眺めるだけでなく、会場に大画面を設置し、作業のディテールを中継レポートしました。参加者は息を詰めて見守り、桁がピタリとはまった瞬間を共有。そのほか、プレイベントで参加者に書いてもらった絵馬を桁の梁の中に奉納する、巨大クローラクレーンの運転席を体験させるなど、参加者を惹きつける工夫が随所になされていました。見学した市民はきっと、一緒に工事に参加した気持ちになり、橋への愛着が生まれたことでしょう。ただでさえ緊張を強いられる難しい工程と第三者対応のイベントが重なり、企画者や現場関係者は準備が大変だったと思います。全員が「それでも行う意義がある」と認識を共有されていたことが素晴らしいと思いました。

   選考委員 三上 美絵(スポータ フリーライター / 土木学会 土木広報戦略会議 委員)

【その他のコメント】

  • 橋を「かける」瞬間をオンラインで多くの人と共有する、ありそうでなかったイベント企画は、プロならではの発信であり、まさに土木の魅力が伝わる機会となった。

  • 巨大クレーンでしかも夜間に橋桁をかける、見学イベントとして神事や「願いをかける」絵馬の奉納などを加え、地域の人たちが多く参加して、安全に架設を成功させた。それらの進行過程の臨場感のある実況音声と映像が記録され、公開されている。

  • 普段では橋をかける瞬間は夜間工事や安全性の問題上見ることができませんが、本施策のようにみなさんが見学することができたり、願いを書くことができるなどイベント化するのは土木への理解促進や後々に防災などにもつながると思いました。

  • 工事の際に必ず行われる安全祈願、滅多に見ることができない大型クレーンでの現場を間近で見学、クレーンの体験などは市民にとって、貴重な機会であり、興味と愛着を持つ現場や構造物になる。

  • その記録をYouTubeで公開することで見学者はもとより周辺住民などもアクセスする相乗効果がある。

  • 作業のディテールを大画面に映したり、中継レポートをしたり、絵馬を奉納したりと、参加者を飽きさせず興味をもたせる工夫が随所になされている。

  • 橋梁架設の瞬間を一般の方々にも伝え共有することを目的に、地元神社をはじめリアルタイムの市民共同型イベントとしている点や、多くの参加者からも高評価を受けている点を評価。