優秀部門賞

教育・教材部門

土木教育を通した小中高生向け広報活動
< 日本大学工学部 土木工学科 コンクリート工学研究室 >(福島県)



「土木広報大賞」応募用紙(土木教育を通した小中高生向け広報活動)


【選考委員コメント】

子供たちを対象にした「教育・教材」による広報については、将来の土木の担い手となる子供たちへの教育という面に加え、実際に体験してその教材や経験を持ち帰って親御さんに報告するという波及効果も期待できる等、非常に重要な広報手段であると思います。その辺りを非常によく理解されていて、かつ、一過性のイベントで終わるのではなく、持ち帰って興味関心を継続してもらうための沢山の工夫が凝らされております。
例えば、「橋梁のペーパークラフト」は、制作過程で部材の名前を理解出来、また、そもそも組み立てる過程が施工手順そのままであるなどの工夫をされています。「コンクリートオブジェ・ストラップ工作」では、リアルな体験として、実際に超高速で固まるコンクリートを使用して型枠に流し込む点や、記念として持ち帰りやすいようキャラクターデザインのオブジェや携帯ストラップにする等の工夫がされています。また、小中学生、高校生以外にも、「簡易橋梁点検チェックシート」など、年齢や知識レベルに応じた様々な工夫をされている大変素晴らしい広報だなと思います。引き続き、教育・教材ともに継続をしていただければと思います。

岡村 次郎 氏(国土交通省 大臣官房 技術調査課長)土木広報センター次長


【その他のコメント】

  • 大学生が小中高校生向けに考えたツール(ペーパークラフト)が新鮮で、丁寧な設計、細かな工夫、遊び心のある楽しさに惹かれました。
  • 小学生から高校生に「土木には絶対に欠かせない“コンクリート”について徹底的に知って欲しい!」という思いが具現化され、とても分かりやすい活動だと思います。今後も長く継続してほしいです。
  • 小中学生を対象に、年齢の近い「土木工学科」の学生が、わかりやすく伝えようという工夫や地道な努力がうかがえる。土木業界として、主体の大学生をはじめ小中学生といった将来世代の関心を高める好取組みといえる。
  • 橋のペーパークラフト、コンクリートオブジェやストラップの工作、橋梁点検の教材は、小中高生向けの広報活動として出色であり、土木工学に対する意識向上に直結している。
  • スケールがデカすぎてとらえどころのない「土木」を、指先で体感できる。参加した子供たちの記憶にはしっかり刻まれる試み。素晴らしいです。